2010年09月05日

この夏を振り返る・express

こんにちは。久々の更新です。
その日のツイートをまとめて投稿する機能を試してみましたが、
何だか鬱陶しいのでやめました。

さて、感謝する事も省みる事もなく突っ走ってしまったこの夏、
今更ながら振り返ってみようと思います。順番に。


PLAT-formance第8回公演
[express]
8.13-15 王子小劇場



まずはご来場頂いたお客様、
Corichやブログで感想を書いてくれた皆様、
本当にありがとうございました!
エールも批判も、全てが我々の活動のガソリンとなっております。

とにかく挑戦だらけの公演でした。
佐藤佐吉演劇祭参加という事で気張っていた
…という訳でもないのですが、
多くのお客様に注目して頂ける機会に
…と言ってもお盆だったのですが、
「コントと演劇の境界」のギリギリを攻め、
ネタも、音楽も、美術も、照明も、そして衣装も、
公演を構成する全ての要素を過去最高まで引き上げようとしました。
おかげ様で沢山の反響を頂きましたが、
それらの試みがことごとく大成功を収めたかと言われると……
毎度の如く自分達の課題を突き付けられた、そんな気持ちです。


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まず公演の冒頭でいきなり漫才をやるという暴挙。
やった事ないですからね、漫才なんて。
ものっそい難しかったです。漫才師ってすごいなと改めて思った。
何をどうすれば正解なのか分からぬままに、もがいていました。
ちょっと漫才に関してはリベンジしたいなーと思ってます。
このままじゃ死に切れん。


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今回、僕の挑戦その2は、「一人芝居」でございました。
これも人生初。しかもこのネタ、絶えず喋り倒し動きまくる。
もう汗ダックダクでした。
プラフォとしてはかなり異色の作品になったと思います。
たった一人で舞台上に居ると、時間感覚を自分の都合良くねじ曲げてしまいがちで、
間が狂ったり、お客さんを置いていってしまったり、色々苦戦しました。
しかし苦労の甲斐あって、インパクトあるネタに仕上がったのではないかと思ってます。


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相方の安藤君も多彩なキャラで攻めておりました。
人気だったのはやはりこの酔っ払いのキャラと…


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電車オタクのキャラ。
流石と言うか、特徴をしっかり押さえた上で
遊べる所にどんどん遊びを挟んでくる。
舞台上で付き合うこっちはワクワク半分、ヒヤヒヤ半分。
もっとツッコミでこのキャラを活かしてやりたかったんですが、
自分の力不足を感じます。


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今回は劇団銀石の浅利ねこを衣装に招き、
世界観の構築に一役買って頂きました。
今まで衣装はユニクロか無印で済ませていた我々ですが
おかげ様で格好良い駅員に仕立て上げてもらいました。
早着替えの為の細工や着替えの手伝いまでしてもらって、
本当にお世話になりっ放しでした。ありがとう!!!


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そして今回、何よりも強力な力を発揮していたのが
舞台美術だったと思います。
こんな写真だけでは全然伝わらないのですが、その存在感たるや。
今にも崩れそうな銀の鉄塔の下に、廃墟の如く古ぼけた駅。
時間が錯綜する今回の作品を見事に体現してくれました。
壁の向こうからぼわっと光る電光掲示板には、皆さんド肝を抜かれた事と思います。
あの電光掲示板は2ヶ月くらいうちに置いてありました。でかくてちょっと邪魔でした(笑)


音楽は、何かもう、とにかく楽しかったです。
とてもアレンジしやすいテーマ曲が作れたので、
それを各ネタに合わせてどう変化させていくか、
ピアノで遊びながら作っていった感じ。
「能天気」にて視聴出来ますので、是非聴いてみて下さい。


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今回の公演はオムニバスのあり方としても今までと一線を画し、
オチではなく「この後のネタへ続く」的な締めで終わるネタを混ぜ、
明確に「とある列車の物語」として一本に見える様な構造になりました。
観ている側が油断出来ない、という意味では少し笑い辛い構成になってしまい、
その辺は本末転倒だったかな、と反省する事しきりです。
「これはコントではなく演劇だ」という感想も、多数頂きました。
コントを名乗る以上、「お客さんを笑わせる」という命題は確実にクリアしなくてはいけません。

ただ個人的には、今回笑いが過去の公演に比べて薄かったのは
構成のせいというよりは単純に演技が粗かったせいかなと思ってまして、
もう少し整理出来ていれば更に良い結果が得られたのかも、と。
悔しい気持ちで一杯です。

ともあれ、次回公演は今までの小難しい構成を一度脱して、
単純に笑えるものを作ろうと思ってます。お楽しみに。



では最後に。
今回の[express]は主に『銀河鉄道の夜』をモチーフに作られた訳ですが、
作中に散りばめられたキーワードについて、いくつか解説してみようと思います。
プラフォのサイトでは触れてない部分を、ここだけの話。ほんの少し。



■天の川

これは、『銀河鉄道の夜』とは直接関係ないのですが…。
クリスと、記憶が曖昧になったヨシダが列車から飛び降りた「天の川」。
実は北海道の上ノ国町に、「天ノ川駅」という建造物が実際にあります。
建造物、と書いたのは、駅の形をしているだけで実際の駅ではないのです。
だから、「あらゆる列車が通過する、幻の様な駅」と作中では述べられています。
「かみのくにちょう」という地名も、うまく洒落が効いております。


■灯台守

2人の幽霊が列車に揺られて会話するエピソードは、
一部『銀河鉄道の夜』の原文をもじっています。
「何故灯台の灯を規則以外に…」という部分です。
渡り鳥がアメリカの戦闘機にすり替わっています。
興味がある方は、一度読んでみて下さい。


■ケンタウルの村

読んだ事がない方には意外と知られていないのですが、
『銀河鉄道の夜』は「未完の物語」なのです。
色んな箇所の文字が抜けていて、それが抜けたまま本になっています。
とりわけ、

「ああ、ここはケンタウルの村だよ。」カムパネルラがすぐ云いました。

という一文の後には原稿用紙一枚分の欠落があり、
その間のストーリー展開は誰も知りません。
クリスの書いたネタがケンタウルの村で途切れていたのは、そこにかかっています。



ではこの辺で。
今後ともPLAT-formanceをよろしくお願い致します!
 
 
posted by 吉田能 at 16:05| Comment(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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